仕事に追われてちっとも休むことが出来ないと嘆くラブホテル経営者からのご相談

こんにちは!
ラブホテル・レジャーホテル経営の専門コンサルタント(株)スパイラルの平田です。
今日は、ラブホテルでは良く起きる「作業優先順位」についてお話します。
簡単に見える「作業順位」も使い方を誤ると問題が起きるので要注意なのです。
では、始まり、始まり~

とある、東北地方の都市部に位置するラブホテルの社長から、
「毎日毎日、忙しくって自分の時間が持てないどころか、
仕事に追われて休日も取れなくて、
神経が参ってしまいそうだ。」との相談です。

現地のラブホテルに伺って、忙しい時間を縫って社長からお話を伺うと
「もう一年くらい前から、毎日の様に〔何かしなければならない用事〕が有って、休日が取れなくなってきた。人に任せることが出来ないことが多くて、やたらに忙しいんですが、
ラブホテルの経営って、こんなに忙しいものですか?」とのご相談です。

困りましたね。本来のラブホテル経営者は、まるっきり暇だとは言いませんが、それ程忙しい筈はないのです。

この様に「毎日毎日、てんてこ舞いだ!」でしたら、それは根の深い大問題なのです。

まぁ、普通に考えてみれば・・・・
儲からないホテル=お客様が少ない=ホテルの消耗も少ない=問題もおきにくい
から経営者もヒマな筈であり・・・
儲かるホテル=千客万来=従業員も多く、消耗も故障も増える=問題山積
だから経営者も忙殺される筈ですよね。

でも、事実は全くの逆です。
儲かっているラブホテルの経営者って、優雅にゴルフに興じていたりするのですが、
それとは逆に、儲からない駄目ホテルの経営者は、日夜問題の収拾に追われている事が多いのです。

実は、この現象に差には、重要な考え方に間違いが原因となっているのです。
それは、対処作業の優先順位に関する考え方の間違いです。

ホテルに限らず事業の現場では、絶えず何か問題が起きています。
その問題に気が付くかどうかは、また別の次元ですが、確実に問題は発生し続けます。
事業現場とはそういうものなのです。

もし、何も問題が起きないとしたら・・・・
発生している事に気が付けない状態なのか、事業の発展が停滞しているか後退しているからでしょうし、
それは、立派な問題の発生です。

事業現場で発生する問題の殆どは・・・・
①重要な問題
②緊急な問題
③重要で緊急な問題
④重要でも緊急でも無い問題

の4種類に分類されます。

さて、そんな事業現場を預かる貴方は、どちらから手をつけますか?
きっと、③の〔重要で緊急な問題〕が最初でしょうね。
皆さん、殆どの方はそうだと思います。

では次は?

ここで差が出ます。(間違いを犯すと言っても良いでしょう)
もし貴方が、②の〔緊急な問題〕を選んだとしたら・・・・
残念ですが、貴方のラブホテルは儲からなくなるかもしれませんし、
あなたは、いつまでも忙しく問題の対処に奔走する事に成るでしょう。

「何?緊急なんだろう!すぐにやんなきゃ駄目じゃん!」と言われそうですね。

確かに、それはそうなのですが、問題は【貴方がやるべきなのか?】です。
②の〔緊急な問題〕は、言い換えれば【緊急性は高いが、重要性は低いか無い問題】です。
〔重要で無い問題〕とは、〔結果が重要で無い〕ということですから、
何も現場の指揮官や会社のトップがやる必要は無いのです。

つまり、誰かに任せてやらせておけば良いのです。
従業員に出来る人間がいなければ、外部に依頼すればいいのです。
それなのに、責任指揮官自らが重要で無い緊急課題の対処に廻ってしまうと
大変な事が起きてしまいます。

それは①の〔重要な問題〕が後回しになることです。
それでも、ちゃんとやればまだ良いのですが・・・えてして
〔重要で緊急な問題〕と〔重要ではないが緊急の問題〕の処理を終えた頃には
もう相当に時間が過ぎてしまっているでしょうし、貴方はすっかり疲れてしまっているかもしれません。
〔緊急な問題〕を二つも処理したのですから、疲れましたね。
それに、もう、そろそろ帰宅する時間です。

まぁ、〔重要な問題〕とは言っても〔緊急性は低い〕ので慌てる必要はありませんよね。
と言う事で、この〔重要な問題〕は明日処理する事になります。

でも、忘れていませんか?

事業現場では、常に問題は起きるものです。
そう毎日ではないかもしれませんが、必ず問題は起きてきます。

だから、翌日に処理しようと思っていた〔緊急ではないが重要な問題〕を処理しようとしても、翌日には、新たな〔緊急で重要な問題〕や〔緊急な問題〕起きるのです。
そうすると、貴方は昨日と同じように〔緊急で重要な問題〕から処理を始めます。
そして・・・昨日の〔重要な問題〕は、又も明日に回されていきます。

そんな経験はありませんか?

大問題と申し上げたのは、この先の事です。
あの、処理してもらえなかった〔重要だが緊急では無い問題〕が時間の経過と共に変化するのです。

何になると思います?

あの時点では、問題が表面するまでに時間的余裕があったから
緊急性は低かったのですが・・・・もはや、その時間的余裕は消費されてしまったのです。
つまり、あの〔重要だが緊急では無い問題〕は〔重要で緊急な問題〕に変化して
明日あたり、事業現場に浮上してくるのです。

そして、貴方は浮上してきた、この〔重要で緊急な問題〕の対応に追われるのです。
そうする内に、またもや貴方は〔重要だが緊急では無い問題〕の処理時間を失い
また、明日に回すのです。

この対応処理を延期された〔重要だが緊急では無い問題〕は、
やがてその時間的余裕を使い果たして〔重要で緊急な問題〕に生まれ変わり
いつか事業現場に浮上してきます。

そして、この悪い循環が習慣化していきます。
そうなると事業現場には、毎日浮上してくる〔重要で緊急な問題〕を対処する事しか出来なくなり、
〔重要な問題〕がいつも先送りされると言う風潮が根付きます。

そしていつしか、ホテルはお客様の評価を落としてしまいヒマになるのですが
経営者は忙しいままで、問題の対応処理に追われているので新たな改善策を考えたり、具現化したりする事も出来ません。

これでは、ホテルはダメになってしまいます。
そこで、この忙しい社長には、
① 最初に着手するべきなのは、もちろん〔重要で緊急な問題〕ですが
② 次にするべきは。〔重要でなく緊急な問題〕を誰かに任せ、
③ 社長しか出来ない〔緊急ではないが重要な問題〕の対処を優先するのです。
④ ただし、スタッフに任せた〔重要でなく緊急な問題〕の作業結果は確認しましょう。
⑤ もし、これ④が出来ていなかったとしても、貴方がやらずに外部に発注しましょう。

と話をしました、
要は、社長(店長)しか出来ない〔重要な問題〕の処理を先に延ばさないことが重要なのです。

このことが習慣化されると、事業現場に浮上してくる〔重要で緊急な問題〕は
激減し、いつも〔重要だけど、緊急で無い問題〕処理が出来るようになり
やがては、その問題もめっきりと発生頻度は少なくなってきます。

そう言うホテルは、お客様も順調に増加して〔儲かっているホテル〕になりますし
そこの店長や指揮官たる経営者は、優雅に時間を楽しむことが出来るようになるのです。

あの【問題山積だった休めない経営者さん】は、このミーティングの後から、《重要でない事》は、積極的にスタッフや業者にやらせ、自分は、《自分でしか出来ない重要な問題》の対処だけをする様になり、ラブホテルの業績を順調に伸ばしながらも、スタッフ以上にゆったりと休暇も取れる普通の経営者状態に戻る事が出来ました。

株式会社スパイラル 平田 壯吉 代表取締役

平田 壯吉

スパイラルは、運営請負や人員派遣を行わず、ラブホテル経営相談一筋に、多数の繁盛ホテルを誕生させて参りました。
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改善は、早く始めれば、それだけ早く効果が得られます。
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