何故か客室の匂いが取れないラブホテルの社長からのご相談

こんにちは!
ラブホテル・レジャーホテル経営の専門コンサルタント(株)スパイラルの平田です。
今日は、ラブホテルでは良く起きる「匂い問題」についてお話します。
簡単そうな「消臭」も対処を誤ると問題が起きるので要注意なのです。
では、始まり、始まり~

とある海の見える町にある連棟型ラブホテルのオーナー様から、
「部屋の匂いが取れなくて困った。」
との相談です。

さっそく伺って、初老のオーナー様からお話を伺うと、15室ある連棟型ラブホの内、3室で部屋に嫌な匂いがこもり販売に支障が出て困るとの事です。

詳しく聞くと「15室の内の3室の事ですが、ウチは低価格の為か近所でも比較的忙しくて、平日でも良く満室になるし、週末や休前夜には宿泊も満室になるので、その部屋に入れたお客様の多くから「かび臭い」「ホコリ臭い」「ゴミ臭い」とクレームが有るので困った」との事で、しかもその内の一部屋は、「匂いの事も有り古くなったのだろうと、最近内装を張り替えた」そうです。
そうなると、部屋の匂いの原因は老朽化した壁紙などではなさそうです。
話では原因は分かりそうにないので、さっそく問題の部屋を見に行きました。

平田の予想では、排水管からか、エアコンからか、寝具やカーテンなどの家具類からだろうと思っていたのですが・・・どれを嗅いでみても全然匂いがしません。
そればかりか、壁紙や床・天井などからも、浴室からも洗面所からも何の匂いもしません。
私が怪訝そうにしていると、オーナーが「ね。匂わないでしょ?そうなんです。匂わないんです。なのに、お客からはクレームが来るんです。それにルームさんも
『お客の帰った後は臭い』
って言うんですよ。」と言われました。

平田が「と言う事は、入室中に匂いが広がるって事ですね。確認しましたか?」と問いますと、「いや、そうすると課金しちゃうから・・・」と言い淀んでいます。
どうやら、入室状態での調査はしてないようですので、「それなら入室取り消しのコマンドを使いますから心配いりません」と告げて、「これから、実験してみますが、一緒にどうです?」と続けましたら「喜んで、ご一緒します。」と言って頂き、実験を始めました。

最初は、何も変わりませんでしたが、数分が経った頃、何となく嫌な臭いがして来ました。
そうあの「かび臭い」「ホコリ臭い」「ゴミ臭い」と言う感じです。
そこで、平田とオーナーで匂いの発生源を探し始めたのですが・・・これと言った場所は見つからず「何となく居室が全体的に匂う様になった」事しか分かりませんでした。
逆に言えば、トイレや浴室は匂いません。でもどこからか匂いは侵入してくるのです。
これなら、オーナーが困るのも分かります。

そこで、平田は、例の「かび臭い」「ホコリ臭い」「ゴミ臭い」の匂いのタイプに注目しました。
そんな臭いは何処から来るだろう???
排水管からの匂いなら「何かの腐ったような、ガスの様な、ツンとした匂い」ですよね。
つまりこの匂いは「水」関係では無いと思います。
もちろんトイレ関係なら「う〇こ臭い」とかなのでこれも違います。

で、ラブホテルの中で「かび臭い」「ホコリ臭い」「ゴミ臭い」に思い当たる場所と言えば・・・
天井裏です。
床下なら、もっと湿った土の匂いがします。
昇った事の無い方は御存じないと思いますが、古い家屋の天井裏はかなり匂います。

でも、どうして入室中に限って匂うのか?も謎でしたが、コレも解明出来ました。
室内に匂いの発生源が無いのに、匂いがするっていう事は、匂いを含んだ空気が入ってくると言う事です。
室内には、外部と同じ気圧の空気が充満しているので、普通なら匂う空気は侵入出来ません。
言い換えれば、匂いが侵入すると言う事は、
「室内の気圧が外気より低い」または「外気の方が室内気圧より高い」
と言う事です。
このケースでは「匂いの発生源は天井裏」ですから「客室内の気圧より天井裏の気圧が高い」と言う事になります。

どうして、入室中に限ってそんなことになるのか?
それは、入室中になると換気扇が動くからです。
清掃中も換気扇は動きますが、ドアや窓を開け放しているので気圧の差は生まれないのです。

つまりこの現象は、室内換気扇が部屋面積にそぐわずに強すぎたか、換気扇のダクトが天井裏で外れたか、破れている事で発生するのです。

案の定、ここの客室の場合は、改装次いでに老朽化した換気扇を交換する時、
オーナーが
「この部屋は前から換気が悪いから、
   今度は強いタイプにしてくれ。」
と職人さんに指示していたそうです。

その為、部屋の面積に合わない能力の換気扇が設置されてしまい、部屋の空気が吸気管の能力以上の空気を屋外に排出するので、結果的に足らなくなった体積分の空気が、天井裏から色んな隙間を通って室内に流れ込んでいたのです。
※これは換気扇を交換しなくても、吸入制御板を付ければ解消されます。

他のお部屋も同様に、換気扇の排気ダクトが天井裏で外れていたり、破れたりしていたからだと解りまして、無事に問題解消となり、その後も弊社のコンサルタント受けて、価格を上げて回転数を維持していったので、売上は前年対比1.3倍になりました。
株式会社スパイラル 平田 壯吉 代表取締役

平田 壯吉

スパイラルは、運営請負や人員派遣を行わず、ラブホテル経営相談一筋に、多数の繁盛ホテルを誕生させて参りました。
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